19世紀・・・動物のように展示された人々の10枚の写真
19世紀、「フリークショー」と呼ばれる見世物が全米で人気を博していました。身体に奇形のある人々は、まるで動物園の動物のように見世物小屋に陳列されていたのです。 当時、彼らにとっては、好奇の目で見つめる群衆の前に立つことが唯一の生活の糧でした。奇形があることを自ら売り出し、自立した生活を送る人もいましたが、子どもたちや精神障害を抱えた人たちは、興行主の思うがままに利用されて生涯を送りました。
現在でも「自分たちと違う」と、他人をジロジロ見る人がいることは確かですが、幸いにも人間を見世物にする行為は厳しく禁じられています。これからご紹介する10人は、当時のアメリカを沸かせたフリークショーのパフォーマーたちです。
1.「シュリッツ」
「シュリッツ」という芸名しか残らないこの男性は、頭蓋骨が極端に小さな小頭症で生まれました。頭蓋骨が小さいため、脳の発育が悪く、70年の生涯を通して3歳児の知能のままだったとされています。全米各地や海外でのフリークショー公演で名声を博しました。
2.アニー・ジョーンズ
1865年、アメリカで生まれたアニーは、5歳の頃にはすでに立派なもみあげとヒゲを蓄えており、「ヒゲ少女」としてフリークショーで有名になりました。
3.ヒルトン姉妹(デイジー&バイオレット)
腰で繋がった結合双生児の姉妹は、1930年代に歌手、ダンサーとして活躍。しかし興行主に騙されて利用され、貧困の中で亡くなりました。司法解剖の結果、デイジーがインフルエンザで亡くなった後、2日間バイオレットは生きていたことがわかりました。
4.エラ・ハーパー
エラは膝の関節の奇形を抱えて生まれ、両手をついて移動することを好みました。19世紀末、「ラクダ少女」の芸名でサーカス団と共に全米をツアーしました。
5. ルース・ベリー
アザラシ肢症と呼ばれる手足が短い奇形で生まれたルースは、「ペンギンガール」「ミニヨン(フランス語で「小さくて可愛い」の意)」と呼ばれていました。2人目の夫となった元軽業師とともに1960年代末までステージに上がり続けました。
※まだまだ続きます…!
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