【感動する話】『花瓶の水』~「ついてもいい嘘」と「言ってはいけない真実」~

【感動する話】『花瓶の水』~「ついてもいい嘘」と「言ってはいけない真実」~

このお話は、ジェニーいとうさんが、3年生への卒業講演の際に、
「大人の定義、大人になるって?」というテーマの中でお話しされたものです。

ある田舎町の学校に、東京からひとりの女の子が転校してきました。

都会からの転校生に田舎の生徒たちは、大変興味があって、その子の廻りにやって来ては、
『それは何?』『その服はどこで買ったの?』『その髪型は何と言うの?』といった質問を浴びせます。

しかし、その女の子はというと、内気でおとなしくシャイな子供だったので、廻りの質問にちゃんと
答えられず、『わかんない』『お母さんに買ってもらった』などと、恥ずかしがって答えていました。

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クラスにはどこの学校にもいるような元気で活発な男の子がいました。

その男の子は、勉強がそんなに出来る訳ではないのですが、スポーツは得意で明るく、
クラスのムードメーカーといった立場でした。時には、悪戯や悪ふざけが過ぎて他の子供を
泣かせる場面があり、先生も手を焼いているのですが、何故かクラスの人気者でもありました。

 

そんなクラスである日その事件は起こったのです。

それは授業中でした。「先生、花の水を代えてきます」その男の子は言うが早いか、
教壇の横に置かれた花瓶を手にすると走り出しました。

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