司法書士「亡くなった父親の遺言書を公開するのでホテルに来て」→ 航空チケットが同封されていたので行ってみると・・・

司法書士「亡くなった父親の遺言書を公開するのでホテルに来て」→ 航空チケットが同封されていたので行ってみると・・・

4歳の時に両親が離婚して母に引き取られた。
理由は“性格の不一致”だったそうだが、詳しいことは聞いていない。
聞いても話したがらないので深く突っ込んで聞いたりはしなかったが
なんとなく、父を憎んでいるような感じではなかった。

離婚後、母の里に戻っていたのもあってか
父との面会は一度もなく、父の顔はすっかり忘れてしまった。
が、その反面、20歳になるまで養育費はちゃんと振り込まれていたそうだし
入学金なんかも別途に振り込まれたそうだから、少なくとも責任感のある男ではあったようだ。

現在結婚して娘がいる。
母は数年前に発症した認知症が進み、老人ホームに入所している。
娘が持病を持っているため、妻は専業主婦。
ホームに月に20万ほどかかっているので、母の年金だけでは到底足りず
バイトを入れたりもしているが、正直一馬力ではキツイ。
妻は一生懸命やりくりしてくれて感謝しかない。

そんな矢先、司法書士を名乗る男性から電話があった。
父が亡くなり、遺言書を公開するので某ホテルに来てほしいとのこと。
後ほど文書を送るからよろしくお願いしますと。
それからすぐに文書が届き、遠方のホテルだったが航空チケットも同封されていた。
なぜホテル?と疑問に思いつつ、出掛けていった。

すると、通された会議室みたいな部屋には俺の他に2人いて
父の再婚相手との子供かな?と想像していたら、話はもっと斜め上を行っていた。

あとから入ってきた司法書士と、老夫婦。
老夫婦の方は父の兄夫婦、つまり伯父夫婦になるわけだが、このふたりは最後まで殆ど言葉を発しなかった。

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